インテリアデザインにおいて流行は追い続けなければならない
しかし、時代や流行を超えて生き続けるインテリアデザインも存在する。

東京・有楽町ストーン
タイムレスなインテリアを体現している喫茶店
1966年の有楽町ビルディング完成と同時にオープン
何ともない雑居ビルにある喫茶店
レジ横にはコーヒーチケットとテーブルには灰皿
コーヒーから軽食、アルコールまでを提供する普通の喫茶店
有楽町という特色から会計時には必ず「領収書いりますか?」と聞いてくる。

ストーンの名前の由来である御影石を使った内容もさることだが、
創業当時から変わらないテーブルは固定式
その潔さが何とも気持ちがいい
椅子は創業時から変更しているが、カッシーナのキャブチェアを
思い起こさすデザインが何とも良い

ストーンにはスーツに身を包んだ会社の重役風の方が小説を読んでいたり
なんでもないおじさんがいつもの席でコーヒーを飲んでいたり
ストーンにはふさわしくない若い女性がたばこを吸う為に入店したり
60年近く変わらない風景を造っている事が垣間見える
そんなインテリアデザインに憧れを抱いてしまう