前回の続きで水栓やタイルを選ぶ際に考えたことについて
リフォームやリノベーションで一番考えるべきポイントは、既存の物との調和です。
敢えて新しくなった部分を目立たせることもしますが、今回のようなケースであれば、
現状の洗面台との調和が大切です。
なので、タイルや水栓が取ってつけたようなものに見えないようにする事を考えました。
タイルは様々な形や色がありますが、今回ご提案させていただいたのは形は少し遊び心があるものの、
色はマットな白のタイル。
ただの四角いタイルにすれば馴染むのですが、少しつまらないし、でも奇抜なものにはしたくない。
水跡が目立ちにくい質感も大事、、。
ということでこちらを採用いただきました。
次は水栓について。
水栓は現状と同じシャワーホースが伸びるタイプである事、また水栓が2つに分かれたデザインのセパレートタイプの水栓を選ぶ必要がありました。
シャワーホースでありながら、セパレートタイプという条件ですでに選べる水栓が限られてきます。
今回、洗面台もタイルも水栓も全て白にする選択もできたのですが、
せっかく取り替えるのに今の白い水栓とあまり変わらないデザインというのもつまらないな。
そして探したところ同じ使い勝手でシルバーの物を見つけました。
ただ、このシルバーの水栓に取り替える事でひとつ気になることが。
それは、この引き棒。
これはお水を溜めた後に引っ張ると排水目皿が動いて溜めた水を流す為の棒です。
白い水栓からシルバーの水栓に変える事でこの白い引き棒が目立ってしまうのでは?
色々迷ったのですが、やはり水栓はシルバーをご提案しました。
せっかく変えたのに同じ水栓では変わった感じがしないですから。
既存のものとの調和を考えながらも気分が変わるようなリフォームをこれからもご提案していきたいです。
快くご提案を聞いてくださったお施主様、本当にありがとうございました。