建築家の吉田五十八をご存じでしょうか?
お父さんが太田胃散創業者の太田信義です。
吉田五十八は戦後の財政界や文化人の住宅、別邸等を多く手がけた建築科家です。
静岡県御殿場市にある東山旧岸邸は岸信介氏の自宅で吉田五十八設計です。

普段2階は見学を行っていないのですが、年に1度だけ特別公開があります。
2階は寝室などがあるプライベート空間です。
主寝室には吉田五十八が自らデザインしたラウンジチェアが当時のまま残されています。

見た瞬間「吉田五十八らしくない」と思ったのと同時に
「ペリアンに似ている」でした。

ペリアンことシャルロット・ペリアンはル・コルビュジェと協業していた女性デザイナーです。
何でそう思ったかと言うと、
・チェアの足が丸い事
・座面を支えている材がクロスしている
からです。
更にそう思わせた要因としては岸邸玄関ホールにある吉田五十八デザインの家具を見たからです。

竹を使っています。
吉田五十八が竹好きなのは有名な話
しかしペリアンも日本の竹に注目して、
滞在中の成果を行う展覧会で竹を使った家具をデザインしたのも有名な話
しかも吉田五十八とペリアンが生きた時代はほぼ同じの同世代
ペリアンが展示会を行ったのは1941年
その年吉田五十八は東京美術大学の講師に就任しています。

これは偶然ではない、
明らかに吉田五十八はペリアンの影響を受けている。
受けていなくても意識はしていた。
吉田五十八に「そうだとは知らなかった」とは言わせない!!

しかし先人の考えは現在を生きている我々にとって想像する事した出来ない。
想像の話を現代を生きる同じ予想を持っている仲間と語り合う事が楽しい!!
「宝くじが当たったらどうするっ!」って
想像するから楽しい!!
そういった事を日々考えながら生活してます、、、