mille-feuilleが考える参考間取り
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今回は間取りの特徴である「回遊できる土間がなぜ生まれたか」です。
まずは「掃き出し窓」ってわかりますか?
掃き出し窓とは、庭やバルコニーなどに取り付ける出入りできる窓の事です。
床から自分の身長以上に窓があるので、沢山の光を取り入れる事が出来たり、
風が通り抜けるというメリットもあります。
しかし「掃き出し窓」にもデメリットがあります。
それは窓の前に物が置けない、つまり家具なども置けないということです。

詳しくは下の内観イメージをご覧ください。

こちらの内観イメージでは掃き出し窓の前にソファがあります。
ぱっと見広々したリビングで気持ちが良いかもしれませんが、
ソファの後ろにある掃き出し窓から人は出入りできません。
「でも光が入るからいいんじゃないのか?」と思われるかもしれませんが、
「お気に入りのソファの生地が日焼けしてしまう」可能性があります。

今回の間取りにでは掃き出し窓のデメリットを解決するために、
ソファとリビングの間に土間を回遊させて、
バルコニーが二面あるのでそれぞれにスムーズにアクセスしやすくしつつ、
土間という懐が広い空間を作る事で、
観葉植物を置けばたくさん光を浴びて成長してくれ、
また土間に書棚や机を置けば書斎となり、
自転車を置いておけばガレージになります、

ただただ「土間を回遊させたい」という事ではなく、
既存の間取りのメリットとデメリットを見分けて間取りを考えているっていう事が、
mille-feuilleが考える参考間取りを通してわかって頂ければと思います。