設計のお仕事をしてきて最近すごく感じるのが、
お客さまからのご要望の内容が変わってきたということ。

内容が変わってきたというよりは、
要望が具体的になってきたなぁと感じます。

それはSNSが普及して、
自宅を発信したりする人が増え、

私もこんな風に暮らしたいと具体的に思える、イメージできるように
なったからかなと思います。

たとえば照明。
照明器具って5年や10年前なんて
お客さまの方から「これがつけたいです」とか、
「これを置きたいです」って言われることなんて
ほとんどなくて。


今では、
テーブルランプを置いたり、
ブラケットライトをつけたり、
スタンドライトを置いたり、、。

そうやっておしゃれに暮らしてる方がSNSの中には居るから、

家づくりやリノベがしたいなと思ってる方は、
みなさん欲しい照明器具って一個や二個あると思います。



・・・


何年も前のことですが、
会社員時代、お客さまに

akariの照明をご提案したことがありました。

今でこそ、インスタを開けばおしゃれな家のアイコン!
みたいになっているakari。


当時は、「なんだか居酒屋の座敷席をイメージしてしまって、、」と
断られましたね〜。

その時は自分のプレゼン力不足を悔やみましたが、
今では、お客さまの方からakari置きたいです!って言ってもらえたり、
既に持っているお客さまもいるぐらい。

あたり前ですが、akariそのものはずーっと変わっていません。
変わったのは、SNSによって、
これがオシャレなんだ!という


みんなの中に共通の認識が生まれた

ということかなと。




“おしゃれ”という正解のないことに、
なんとなく正解が存在しているような、今の時代。



でも、いいんですよ、そんな他人の正解を真似しなくても、
自分はこれが好きだなぁを素直に感じて持っていて欲しいと思いますし、

私たちはそんなお客様の素直な“好き”を聞くのが好きなので、
それらを丁寧にすくい出して、設計やインテリアとして表現したいなと思っています。