先日内装をご提案した物件のリフォームが完成しました。


ご主人のご両親のお家を受け継いでお住まいになっていたお客様。


こちらがビフォーのお部屋の写真なのですが、

昔ながらの腰壁や巾木、廻り縁がついている雰囲気が気に入っていなくて、、
とご相談頂きました。

こういった腰壁や廻り縁って、確かに少しクラシックな雰囲気が出るので、

この雰囲気が好きではない場合、どんな家具を合わせるか?など、

迷いますよね。


ただ、この腰壁も巾木も廻り縁も撤去すると大掛かりになり、それこそ扉も床も変えないと、ガラッと雰囲気を変える事には繋がらないですよね。

リフォームをするときって、方法が二つあると思っていて、

既存の内装や設備は全部撤去して、何もなかったことにしてから

ゼロから新しく作るいわゆる「リノベーション」と、


既存の物を残したまま、そこに馴染むように且つお気に入りに変える

既存の部分を「活かす」という方法。



わたしたちミルフィーユは、既存のモノ(床や扉やその家の雰囲気)に

似合わないモノを付け加えることはしたくありません。


新築で建てた家が、月日が経ちだんだんと古くなったりしている中、

キッチンだけがピカピカだったりするのって、やっぱり違和感があります。


その家が経年変化を味として捉えられる素材を使っている家なのか?という判断が必要です。






完成した内装はこんな雰囲気に変わりました。

とっても大切なポイントは忘れられがちですが、照明。

照明計画はリフォームのマストにして頂きたいくらい。

なんか素敵って思える空間にするには、照明計画の変更が必要不可欠です。


あとはなんといってもウィリアムモリスの壁紙。


https://walpa.jp/products/detail.php?product_id=102665

絶対このお家に似合うと思いました。

柄の大きさ、色、佇まい。


しっかりとした存在感を持ちながらも雰囲気に馴染んでくれています。


窓についていたシェードを枠の内側に取付けたり、カーテンレールを変えたり、

照明計画を変更したのは、

この壁紙を自然に引き立たせるため。



ゼロから変えなくても、今あるものを活かしながら

好きな空間に変えることは出来ます。


その為の工夫次第です。