今日から、もうすぐお引き渡しのリノベーション物件
「house O」について
ご紹介していきたいと思います。

最初にご相談いただいたのは、2019年6月。
インスタからメッセージをいただいて、私たちの自宅事務所に来ていただきました。

中古マンションを購入してリノベーションしたいと思っているという事や、
私達のキッチンや内装が好みで見てみたかったことなど、色々お話しをお聞きしました。



買いたい!と思える物件に出会えるのは、本当にタイミングで、いつかは分かりません。

不動産のホームページを見て、実際に行ってみたりして、
夫婦で会話を重ねて、探していく作業。


沢山見て探していても見つからなくて、一旦中段していたけれど、
何かのきっかけでまた探し始めたらポンっと見つかったという事も良くあり、
本当に縁だなと思います。


今回のお客様も、気になる物件が見つかるとご連絡を下さって、
「その物件ならこんなリノベが出来そうですね」
「この物件ならここは注意した方が良いですね」といったアドバイスをさせていただきながら、

今年の4月に、住みたいなと思える物件と出会い、購入を決められました。


購入時の間取りがこちら↓

スクリーンショット (2227)


この間取りを見てまず分かる事は、
ラーメン構造だという事。

鉄筋コンクリート造には、二つの構造があり、
それが「ラーメン構造」と「壁式構造」です。

簡単な見分け方としては、
こういった四角い柱が四隅にある場合は
「ラーメン構造」

スクリーンショット (2228)


柱が無いと、「壁式構造」となります。

スクリーンショット (2229)

ちなみにこの ↑ 間取りは私達の家の改装前の間取り。
自宅は「壁式構造」でした。


ラーメン構造の大きな特徴は、
基本的にはお部屋の外壁面などの一番外の壁以外は解体出来るという点。
四隅の四角い柱とその柱を繋いでいる梁 ↓ が構造になっているので、
(現場解体前の写真)

スクリーンショット (2232)


この間取りの場合、柱と梁以外の「赤い壁」は全て解体が可能です。

スクリーンショット (2230)



ただ、この「PS」という場所は、

スクリーンショット (2231)


パイプシャフトと言ってマンションの上下階を繋ぐ排水管が通っている為、
壁を壊すことは出来ても、排水管を撤去したり移設することは出来ない
ので、結局は残すことになります。


従って、全て壁を解体するとこんな感じ↓

スクリーンショット (2233)


さて、ここからどのように間取りを作ろうか?と、
考えていく作業が始まります。

いつもお客様にお伺いしているのは、

ご要望、そしてご予算。

当たり前ですがこれが一番大切。


どんな夢を持っていて、どんな資金計画で進めたいか?
中古マンションでマンションの購入費用とリノベーション費用の
どちらもローンを組みたい場合、

基本的には、マンション購入費用とリノベ費用は一緒に組むことになります。

ですので、マンション購入の際にとりあえずローンを組んでしまったという場合、リノベ費用は現金になってしまうという事が発生してしまうので、

そこは注意が必要です。


マンション購入の際、買い付けを出さないと次の人に回ってしまいますよ、とせかされたりすることもありますが、
その場合もどんなリノベがいくらぐらいで出来るのか?という事を、

マンション購入の段階で知っておかないと、資金計画が破綻してしまいます。


ですので、マンション購入の際は、購入してからリノベ会社を探すのではなく、
購入の段階でリノベしてくれるところに相談して、
間取りの可能性や資金計画を出すことが大切です。

今回のお客様もマンション探しの段階からご相談いただいたので、
資金計画もしっかり押さえつつ、リノベについても検討することが出来ました。


ちょっと固い話しが続きましたが、
次回からどんなふうに間取りをご提案していったか?
書いていきます。